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子供の頃わくわく動物ランドを見るのは水曜日の楽しみの一つだった。 子供頃からなぜかヘビやカエルが好きな僕は番組に出てくる 両棲爬虫類の説明をしてくれる怪しい長髪のおじさんが魅力的でならなかった。 それが千石先生との始めての出会いだった。 そして月日は流れ「稲中卓球部」ばかり読んでいて大学受験に失敗した僕は とある環境系(と言う表現があっているかわからないが)の専門学校へ入学した その大きな理由として憧れの千石先生が生物分類学(だったとおもう) の講師だったからだ。 入学後数日しついに千石先生の授業の時間になった。 生徒も先生が教室に入ってくるのを今か今かと待っていたと思う ところが現れたのは千石先生ではなかった。 「千石先生は入院されているのでお休みです」と伝えられた。 たしかハブだかコブラだかに噛まれて入院してしまっていた。 僕は感動した。 学校の先生が毒蛇に噛まれて初回の授業から休んでしまうのだ。 その後千石先生の授業は毎週楽しみに受けていた。 一度千葉の研究室(?)みたいなところで保管されている ヘビの長さやら重さやらを測る手伝いをしに行ったこともあった。 部屋中ホルマリンにつけられたヘビやワニなどが溢れ異様な空間で かなり興奮したのを覚えている。 そんな千石先生がお亡くなりになってしまった。 卒業後15年ほどたつが結局その後お会いする機会はなかったのだが 時折テレビで見るあの怪しい微笑や微妙なジョークを加えた 説明など学生だった頃と何もかわらずまたいつか素敵なお話を 伺いたいと思っていたがそれももうかなわないかと思うと残念でならない。 千石先生 先生に教えていただいたオスヘビの生殖器の出し方は決して忘れません。 ありがとうございました。
by the-surface
| 2012-02-08 18:02
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