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岩手三陸ツアー 5月26日(日) 昨夜も釜石の街へ繰り出し、小洒落たレストランでは僕らのケツは落ち着かず、瓶ビールと餃子を求めラーメン屋へ。 ![]() 必要のなかった男気を見せた締めのラーメンに撃沈し、3件目のスナックでカラオケへ流れ込むこともできず、内側からはち切れそうなお腹を抱え帰路に着いた。 5月の最終週末は梅雨入りにはまだ少し早く、毎日良い晴天が続いた。もちろん今日も気持ちよく空は晴れ渡り、昨日の南風も落ち着き汗ばむ陽気で、ニュースではしきりと夏日を記録したと騒いでいる。南うねりもやっと落ち着き始め今日は釜石の北、山田町の吉里吉里の海水浴場から風もなくうねりも小さくなった船越湾を東へ向かって漕ぎ進む。この2日間アトラクションは多かったもののそれほど距離を漕げていなかったので、とにかくみなさま漕ぎたい欲求が高まり鼻息が荒い。 ![]() 三陸沿岸は日本ジオパークに認定されており、地質的にまた伊豆と違った趣がある。伊豆半島は比較的新しい2000万年ほど前からの火山活動などによって出来た半島であるが三陸海岸は古いものだと5億年という桁の違った古い地層を見ることができる。釜石の沿岸北部は1億年ほど前の深成岩(深い地中で冷えた溶岩)である花崗岩や火山から噴出して溶岩が冷えた流紋岩などからなる。伊豆南部で僕らが目にする溶岩や堆積物の地層は1000万年ほどのものでそれでも10倍以上古く、同じような溶岩も冷える場所や溶岩に含まれる成分の違いによって色合いや雰囲気が変わってくる。 ![]() 船越湾から大槌湾にかけては花崗岩が主に分布していて石材でいう御影石と呼ばれており普段の生活で目にすることもあるかと思う。石英(純度の高いものが水晶と呼ばれる)などが主成分として含まれるので白っぽく見え、そのためこのエリアに堆積する砂も白っぽくなり海は真っ青に広がる。 ![]() 南の島(南の島はサンゴの死骸が白化し堆積するので海が青く見える)のように真っ青な海が広がっているが、残念なことに5月末の三陸は花粉(スギかヒノキか)が最盛期を迎え海面に花粉が黄色い帯を作っていた。 ![]() 船越湾南部の岬は少しうねりが当たり小さな三角波を作っていたがそれほど問題もなく通過し大槌湾へ入っていく。気温が上昇し海面に陽炎立ち遥か向こう岸に巨大な防潮堤が出来ていると思ったら蜃気楼の影響で海岸線が伸び上がり堤防のように見えていた。養殖の棚を縫うように湾を横断し湾南の北向きの海岸線へ入ると再び波はなくなり鏡のように海が広がる。小さな砂浜に上陸してお昼ご飯を食べた。 ![]() 震災後三陸の海岸は地盤の沈下で今までの砂浜がなくなってしまったり、しかしさほど離れていないのに以前と海抜は変わらなかったりと場所によって変化が違うようで大地の動きの不思議さを思った。午後は大槌湾の南部の先端まで漕ぎ進み湾を横断して船越湾の吉里吉里へ向かった。鏡のような海にゆったりと南うねりがカヤックを上下させる中比較的のんびりと漕ぎ戻ってきた。 ![]() 新緑の三陸は天候に恵まれたこともありとても気持ちよく、夜は毎日うまいものを食べ初夏の東北を満喫させてもらうことができた。MESAも新店舗が仮オープン(今後数回に分けて店舗オープンを繰り返し祝いの酒をせしめたい※店主談)して昔のようにお世話になれる場所ができた。海ではないが雪解け水を蓄えた新緑の湖は見たことのない景色を楽しませてくれた。来年2020年も開催いたしますので今からお休みご用意ください。 2020年 5月22日(金)ー24日(日) 8:00新花巻 ケンジの宿集合。 また、いつもわがままな私たちのツアーにお答えいただきありがとうございます。 釜石のシーカヤックガイド「MESA」では通年ツアーを行なっておりますので来年までお待ちいただけない方は直接「MESA」へお問い合わせください。 http://www.mesasanriku.com/index.html 草山さん今回もありがとうございました!
by the-surface
| 2019-06-06 08:52
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